Next:2.意識水準と脳波パターン

1. 睡眠の定義
 睡眠は誰もが体験し,わかりきった現象のように思われるが,いざ定義するとなるとなかなか難しい.誰もが満足するような定義は不可能であるが,ここでは対象を哺乳類に限定して定義しておこう.まず睡眠は,人間や動物の内部的な必要から発生する,意識水準の一時的な低下現象である.これに加えて,必ず覚醒可能なことという条件をつけておくことにする.このように定義すると,催眠や薬物による睡眠とよく似た意識の低下現象は,内部的な必要から発生したものではないので,睡眠とは別のものであるということになる.また必ず覚醒可能なことという条件から,麻酔や昏睡は除外される.さらに冬眠,夏眠,休眠といった特殊な不活動状態も,覚醒が著しく困難であることから,正常な眠りとは別のものであるということになる.

Next:2.意識水準と脳波パターン

目次へ